2018年12月28日金曜日

テキスト1冊目、なんとか終了

数日前に2学期が修了。
娘の成績表を見せてもらったけど、先生の予告どおり確かに算数が壊滅的な成績でした。。

算数テコ入れのため、「算数検定10級合格」を目標に取り組んでいるところですが、下記テキストをひと通り終わらせることができました。

娘のことだから三日坊主で投げ出すんじゃないかと危惧していたけれど、僕の指示に従って一応ちゃんと取り組んでくれたようです(苦笑)。


親子ではじめよう 算数検定10級

問題量がちょっと少ないかなぁという印象ですが、子ども目線で見たらちょうど良い分量なのかも。
多いと嫌になっちゃいますしね。

テキストに直接解答を書き込ませたのですが、繰り返し取り組めるように、問題をコピーしたりノートに解答を書かせたりした方が良かったかなぁ。。

まぁ、問題演習を通じて娘の苦手分野を改めて認識することができたので、冬休みの間にドリル等をやらせて補強したいと思います。。

2018年12月27日木曜日

しょっぱい初論文

作成:2018年12月27日
技術士二次試験に向けて、
  • 2019年度の試験改正内容が不安
  • どの技術部門を受験するか
等々、悩みごとが尽きないですが、悩んだままでは何も始まらないので、そろそろ重いお尻を持ち上げたいと思います。

まず手始めに、改正の影響があまり無さそうな選択科目の1つ目に着目しました。
これは選択科目IIに該当するという理解でいいのかな・・・。

【出典】日本技術士会「平成31年度技術士試験の概要について」

論述に慣れることやキーワード抽出のポイントを把握すること等を目的として、過去問(選択科目II-1)に取り組んでみることにしました。

技術部門はとりあえず「電気電子部門(情報通信)」で。。

【出典:平成30年度技術士第二次試験[電気電子部門] 情報通信II-1-1】
LPWA(Low Power Wide Area)技術について、その主な特徴を3つ挙げ、この技術の用途について説明せよ。

うーむ(悩)。
IoTに関連する技術ということはザックリ理解しているが・・・、特徴3つ?
その名称から、電力消費が小さい、広域ネットワークである、の2つの特徴はなんとなく抽出できそうだけれど、あと1つは何だろ??

・・・・・。

ここで思考停止し、筆が進まず断念。
はい。この程度のレベルです(汗)。


気を取り直して、LPWAについて調べたところ、平成29年度および平成30年度の情報通信白書でLPWAについて言及されていることを発見!

「情報通信白書」はキーワード抽出&学習のための重要な情報源になりますね。
学習者にとっては自明の話かもしれないけれど、過去問を通じてそれを実感できたのは良かったです。
情報通信白書、要チェックですね。数百ページありますが(汗)


ちなみに、上記問題の解答ですが・・・。
平成29年度情報通信白書の記載内容を踏まえつつ、作成してみました。
記念すべき(?)初挑戦です!
しょっぱい内容かもしれず、公開するのも恥ずかしいですが。。。

1.LPWA技術の主な3つの特徴
省電力
一般的な電池で数年から数十年にわたる運用が可能
広域
都市や地下の環境等の複数のユースケースをカバーするために、数kmから数十km規模の通信が可能
低速
LPWAの通信速度は数kbpsから数百kbps程度と、携帯電話システムと比較して低速

2.LPWA技術の用途
LPWA技術の用途の1つとしてスマートメーターがある。①省電力性により機器交換等のメンテナンスコストを抑え長期間使用できる。また、②広域性により1つのコンセントレーターに多数のスマートメーターを収容できる。そして、③通信内容は電力の使用状況に限られるため高速な通信帯域は必要ではなく、数kbps程度で十分である。
この他にも物流・資産管理やインフラ監視等、上述した3つの特徴に合致する産業分野において、有益なソリューションとしてLPWA技術を適用することができる。

うーーーーむ(悩)。
文量的にあと100文字程度内容を補強したいところだけど・・・。
演習を重ねることで、もう少し熟れてくるのかな。。。

と言うか、今回は情報通信白書とにらめっこしながら、あーだこーだと書いてみたんですが、試験本番では(当然ですが)自分の知識・経験だけで対応しないといけないんですよね。。

うーん、前途多難過ぎ。

2018年12月21日金曜日

重大事項に気づき路線変更?

技術士二次試験の勉強をスタートするにあたり、技術士のメリットって何だろうと改めて思い立ち、何気なくWikipediaを眺めてました。

「情報工学部門ならではの特典ってやっぱ無いよなぁ(わかっていたことだけど)」
  ↓
「それに比べて電気電子部門は
 建築業法に基づく監理技術者とかになれるんだ〜(へぇー)」
  ↓
「そう言えば、一次試験と二次試験の技術部門って
異なっていても良いんだっけー・・・」
  ↓
「・・・・・・」
  ↓
「・・・」
  ↓
「うおっ?!!」


僕は気づいてしまった。
技術部門を変えればいいのではないか、と。。。

試しに電気電子部門の選択科目を見てみる・・・。

「情報通信」

って科目があるやん!!

「情報」って言葉が被ってるし、これを選択すればなんとかなるかも?(安易)

建設業の「け」の字も知らない僕が将来、監理技術者等になるキャリアを選択することはまず無いだろうけれど、何が起こるかわかりませんし、選択肢が拡がるという意味で大変魅力的です。

…というわけで、二次試験は「電気電子部門」で受験しようと思います

勉強を進めるうちに「やっぱり無理や」と投げ出すかもしれませんが(汗)、電気電子部門(情報通信)に的を絞り、取り組んでいきたいと思います!

…というわけで、二次試験で受験する部門については、「情報工学部門」に加えて「電気電子部門」も候補に入れて検討しようかな、と。
自分の業務経験と照らし合わせながら、どの部門で受験するか見極めていこうと思います。

P.S. (2018年12月23日更新)

目先の特典(?)に目がくらんでしまいましたが、彦Gさんのアドバイスを受けて、現時点で電気電子部門に決め打ちするのではなく、候補の1つとして検討していくこととしました。

それに伴い本記事のタイトル(最後に”?”を付けた)と内容を書き直しました。
彦Gさん、いつもありがとうございます!

2018年12月19日水曜日

技術士第一次試験合格証

技術士第一次試験合格証と成績通知書が届きました。
資格系ブログでは合格証を貼り付けるのが慣習になっているようなので(?)、その流れに乗ってみます。

うーん、合格の実感が湧いてきますね。

ただ、もう少し賞状っぽいデザインだと、もっと嬉しかったんだけどなぁ。
これじゃ、子どもらに自慢しようと見せつけても「ほげ?」って感じです。。


合格証と一緒に同梱されていた成績通知書に記載の「成績及び結果」は、以下のとおりでした。

科目
(配点)
適性科目
(15点)
専門科目
(50点)
基礎科目
(15点)
成績
8点
40点
13点
結果
合格

適性科目、やはりギリギリでした。。
結果として、受験者全員正解のオマケ問題に救われた形となりました。
まぁ、運も実力のうちということで。。

専門科目はまずまずの結果かな。

基礎科目の自己採点は14点だったんだけど、実際の結果は13点。
まさかマークシートの記入ミス?!と思いつつ自分の解答をもう一度見直したところ、自己採点をミスってました(汗)。

2018年12月18日火曜日

[一次適性]予防倫理と志向倫理

作成:2018年12月17日
倫理には2つの側面があります。

予防倫理

1つ目は、やってはいけないこと、守らねばならないことなど、「〜するな」という服務規律(業務を遂行するにあたって労働者が守るべき行為規範)を典型とする倫理を、予防倫理といいます。
予防倫理は、消極的倫理とも呼ばれます。

志向倫理

もう1つは、上とは対義的で、やった方が望ましいこと、あるべき姿など、「〜した方がいことをする」という倫理を、志向倫理といいます。
志向倫理は、積極的倫理とも呼ばれます。


倫理と聞くと、予防倫理の側面をイメージしてしまいがちですが、近年、志向倫理の重要性が指摘されているそうです。
確かに「あれもダメ」「これもダメ」とダメダメのオンパレードだとモチベーション低下しますよね。。

倫理的であるためには、予防倫理と志向倫理の2つの側面を認識し、行動することが求められます。

【参考文献】

2018年12月17日月曜日

技術士 < 算数検定

娘の算数が壊滅的な成績になる見込みらしい。
先日行われた学校の面談で判明した事実。。。

たまに僕に見せてくれるテスト答案はそこそこ良い点数で、

「おぉ、頑張ってるやん! かわいいねぇ(*´∀`*)」

と、親バカ丸出しでしたが、点数が悪い答案は見せずに隠していたということか。。


「ちょっとアンタ! 冬休みの間に娘の算数、なんとかしなさいよ!!
何の役に立つかわからない技術なんとかっていう資格より、娘の成績の方が大事でしょうが!!(怒)」

と、母ちゃんから厳命を受けてしまいました(汗)。

「技術士」の名称、「ぎじゅつ」まで言えたんだから、最後の1文字の「し」も含めてちゃんと覚えてくれよ〜、「なんとか」って言い換える方が大変やんけ〜、というツッコミは置いておくとして、母ちゃんのおっしゃるとおりでございます。。

娘も(兄と同じく)中学受験を考えているので、学校の勉強について行けない今の状況をなんとか打破しないといけない。

そこで、目標設定として、算数検定10級の合格を目指すこととしました。
算数の基礎力アップにつながるだろうし、「検定に合格」という成功体験が今後の糧になるかなぁ、と。

さっそく本屋に行き(行かされ)、本3冊を購入しました。


親子ではじめよう 算数検定10級
→とりあえず、これから始めようかな、と。



実用数学技能検定 文章題入門帳 算数検定10級
→文章題がボロボロなので、これで苦手意識を克服できる・・・か?
→最後の仕上げに

問題は本人のやる気・・・。

「算数検定10級に合格したらお菓子を買ってあげるで

と言ったら、(表面上)目をキラキラさせていたけれど、果たしてどうなることやら。。

2018年12月15日土曜日

[一次基礎/適性]環境保全に関するキーワード

作成:2018年12月15日
二次試験対策を本格的に始めなきゃ…と思いつつ、ついつい一次試験の振り返りに逃げてしまいます。
筆がなかなか動きません(汗)。

カーボン・オフセット
環境省のWebサイトで、以下のように定義されています。
日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。
ちなみに、技術士第一次試験の適性科目で、上と全く同じ文言で出題されてました。
各種キーワードについて、省庁のWebサイトをチェックするのが有効かもしれません。
二次試験に向けたキーワード学習でも応用できる・・・かも?

環境会計
こちらも環境省のWebサイトで、以下のように定義されています。
企業等が、持続可能な発展を目指して、社会との良好な関係を保ちつつ、環境保全への取組を効率的かつ効果的に推進していくことを目的として、事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的(貨幣単位又は物量単位)に測定し伝達する仕組みです。
【出典:環境省_環境会計
具体的な活動の1つとして、グリーン購入(環境への負荷ができるだけ少ないものを購入すること)があります。

環境監査
企業等が自ら、環境マネジメントシステムの運用状況について確認すること。
公認会計士が監査するわけではありません!(←技術士試験で頻出)

持続可能な開発
「将来の世代の欲求(ニーズ)を満たしつつ、現在の世代の欲求(ニーズ)も満たすような開発」のこと。
「環境と開発に関する世界委員会」が1987年に発行した"Our Common Future"の中心的な考え方として取り上げた概念、だそうです。

生物濃縮
生物が外界から取り込んだ物質を環境中におけるよりも高い濃度に生体内に蓄積する現象のこと。
食物連鎖を経て、上位の捕食者ほど生物体内に物質が濃縮されていくことになります。
濃縮されたものが有害物質である場合、環境問題となり得ます。

ゼロ・エミッション
産業活動により排出される様々な廃棄物・副産物について、他の産業の資源として再活用する等により、社会全体として廃棄物を出さない社会システムを目指す構想。
1994年に国連大学が提唱しました。

ライフサイクルアセスメント
製品やサービスに対する環境影響評価手法。
製品やサービスの各ライフサイクル(製造、販売、使用、廃棄など)における環境負荷を定量的に評価します。

2018年12月14日金曜日

本当の戦いはこれから!

速報のとおり技術士第一次試験に合格することができました

技術士になるための通過点かもしれませんが、合格できたことは素直に嬉しいですね。
この感覚、超久しぶりです。ウフフ…(キモい)


自己採点はしていたものの、マークシートの記入でミスをしていないかめちゃくちゃ不安でした。
と言うのも、基礎科目と専門科目は選択回答で、規定数を超えて解答した場合は「失格」になるんですよね。

「勢いあまって規定数より多く解答していないか」

とか

「消しゴムで消したつもりが薄く残ってて、解答数に余計にカウントされてないか」

とか

「マークした箇所が1問ずつズレてないか」

とかとか。。。

マークシートで選択回答、というのが初めての経験だったので、ずっとモヤモヤしてました。
とりあえずミスは無かったようで、ホッとしています。


さて、試験結果の統計情報を見てみると、平成29年度の全体の対受験者合格率が48.8%だったのに対し、平成30年度は37.8%と、11ポイントも下がっていました。

他部門の専門科目のことはわかりませんが、過去問と今回を比較すると、適性科目の難度が高かった感覚があります。
実際、僕もギリギリ8点(自己採点)でしたし。。。

まぁ、ギリギリでも合格は合格です!
二次試験に向けて気持ちを切り替えていきたいなと思います。
本当の戦いはこれからですね!


そして、父ちゃんの次は息子の番!!

来年1月から2月にかけて、息子がいよいよ中学受験を迎えます
父ちゃんが良い流れ(?)を作ったので、この勢い(??)に乗って志望校に合格できますように。。
(自分よりも息子の行く末の方がドキドキさせられます…)

そして、下の娘にも検定試験を受けさせようと計画中。。

子ども達の話はまた別の機会に。

2018年12月13日木曜日

【速報】技術士第一次試験合格!

本日、技術士第一次試験の合格者が発表され、無事に合格していました!!

日本技術士会で受験番号を確認した後、念のため官報で受験番号と自分の名前が載っていることも確認。

取り急ぎ。。。
詳細はまた後ほど。

2018年12月11日火曜日

[一次適性]安衛法的リスクアセスメント

作成:2018年12月11日

リスクアセスメントとは


事業者自らが職場にある危険性又は有害性を特定し、災害の重篤度や発生確率に基づいて、リスクの大きさを見積もり、受け入れ可否を評価することをリスクアセスメントと言います。

事業者は、職場における労働災害発生の芽を事前に摘み取るために、リスクアセスメントを行い、その結果に基づいて、必要な措置を実施するように努める必要があります。
なお, 化学物質に関しては、平成28年の労働安全衛生法の改正により、リスクアセスメ ントの実施が義務化されました。


リスクアセスメントの実施時期


労働安全衛生法第28条第2項に基づく「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」において、次のように規定されています。
  • 建設物を設置し、移転し、変更し、又は解体するとき
  • 設備を新規に採用し、又は変更するとき
  • 原材料を新規に採用し、又は変更するとき
  • 作業方法又は作業手順を新規に採用し、又は変更するとき
  • その他、リスクに変化が生じ、又は生ずるおそれのあるとき


リスク評価の考え方: ALARPの原則


ALARP(あらーぷ)は、”As Low As Reasonably Practicable"の略で、合理的に実行可能な限りリスク低減措置を講じる、という原則です。

リスク低減措置で得られるメリットに対して、当該措置に必要なコストが大きく、両者が極端に釣り合わない場合のみ、ALARP領域(リスク許容領域)に留まることができる、つまり、それ以上のリスク低減措置は不要、という考え方です。


リスク低減措置の優先順位


リスク低減措置は、法令で定められた事項がある場合には、それを必ず実施することを前提として、以下の優先順位で実施します。
  1. 設計や計画の段階における措置
    危険な作業の廃止・変更、危険性や有害性の低い材料への代替、より安全な施行方法への変更など
  2. 工学的対策
    ガード、インターロック、安全装置、局所排気装置など
  3. 管理的対策
    マニュアルの整備、立ち入り禁止措置、教育訓練など
  4. 個人用保護具の使用
ちなみに、この優先順位についても「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に規定されています。

2018年12月10日月曜日

(今更ですが)自己紹介

技術士試験合格に向けて自分の脳みそを整理するとともに、他の受験生の皆さんの参考になればとの思いから本ブログを開設し、2ヶ月ほど経過しました。。

今更感半端ないですが、どんな人間がこのブログを書いているのか気になる方がいらっしゃるどうかわからないけれど、 少し自己紹介させてください。


あらためまして、totoyaといいます。
アラフォーのお兄さん(キモい)です。

最終学歴は大学院修士で、専門は情報系ですが、どちらかと言うと数理寄りでしょうか。

地元の憧れの大学に入学できたものの、大学に合格すること自体が目的化していたせいか、その先の人生の目標を失い、授業内容についていけなくなったクチです(苦笑)。

授業をサボって、情報処理技術者試験の勉強ばっかりやってましたね。。
当時、「情報処理試験の全区分を制覇する!」という目標を掲げていました(若気の至りッスね)。

大学院修了後に上京して十数年。今に至る。。

その間、流れに身を任せるまま(?)結婚。
子ども2人(一太郎二姫)、専業主婦の母ちゃん、そしてヘッポコサラリーマンtotoyaの4人家族で、住宅ローン返済やこれからどんどん増えるであろう教育費にヒィヒィ悲鳴を上げている典型的な核家族かなぁ。

仕事は一貫して研究開発系で、ここ数年は技術から離れてプレゼン資料ばっか作ってる感じ。
いらすとやのイラストを使いまくるのがメイン業務です(苦笑)。

資格取得に関しては、社会人になってからは学生時代のような自由時間が圧倒的に少なくなり、いつの間にか遠ざかっていましたが、過去の記事にも書いたとおり、一念発起して技術士試験への挑戦を決意した次第です。

情報処理試験(だいぶ忘れたけど)や、これまでの研究開発業務で培ったスキル・知見をベースとして、技術士へのクラスチェンジ?を目指します!


「時間がなくても効率的に勉強し、華麗に合格を勝ち取るカッコいい父ちゃん」

を子ども達(&母ちゃん)に見せつけることがモチベーションです(笑)。

よろしくお願いいたします。

2018年12月9日日曜日

[一次専門]クラスアドレス(IPv4)

作成:2018年12月09日
IPv4のクラスアドレスについてです。

遥か昔に情報処理試験を受験していた頃、クラスアドレスを覚えることができなくて、いつも間違っていた気がします。。

技術士一次試験(情報工学)でも出題され、悪夢再び…という感じでした(苦笑)。

というわけで、以下に整理してみます。
各クラスアドレスについて、最初のビットパターン、およびネットワーク部のビット長を覚えておくことがポイントですかね。

クラス名
フォーマット
(緑:ネットワーク部)
備考
クラスA
0
7bit
8bit
8bit
8bit
0.0.0.0 〜 127.255.255.255
クラスB
1
0
6bit
8bit
8bit
8bit
128.0.0.0 〜 191.255.255.255
クラスC
1
1
0
5bit
8bit
8bit
8bit
192.0.0.0 〜 223.255.255.255
クラスD
1
1
1
0
4bit
8bit
8bit
8bit
224.0.0.0 〜 239.255.255.255
マルチキャスト用
クラスE
1
1
1
1
4bit
8bit
8bit
8bit
240.0.0.0 〜 255.255.255.255
予約(実験用途)

表形式で整理するにあたり、超久しぶりにHTMLタグを使用しましたが、学生時代にメモ帳でHTMLコードをチマチマ書いてホームページを作成していた頃を懐かしく思い出します。。。
うーむ、なんだか時の流れを感じるなぁ。
もはやアラフォーだから仕方ないか(>_<)

さて、ノスタルジーに浸ったところで、実際の問題を見てましょう。

【出典:平成30年度技術士第一次試験〔専門科目(情報工学)〕 III-35】

IPアドレスに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 172.16.255.255はクラスBに属し、ブロードキャストアドレスである。
  2. 220.0.0.0はクラスDに属し、ネットワークアドレスである。
  3. 224.0.0.1はクラスEに属し、ホストアドレスである。
  4. クラスAのビットパターンは最上位2ビットが00である。
  5. クラスCであれば255台のホストにIPアドレスを割当てることができる。
  1. 適切。172.16.255.255はクラスBに属します。クラスBなので、ホスト部は下位16ビットであり、その値は全て1であることから、ブロードキャストアドレスです。
  2. 誤り。クラスDのアドレス範囲は224.0.0.0 〜 です。220.0.0.0はクラスCに属します。ちなみに、ホスト部(下位8ビット)が全て0なので、ネットワークアドレスです。
  3. 誤り。クラスEのアドレス範囲は240.0.0.0 〜 です。224.0.0.1はクラスDに属します
  4. 誤り。クラスAのビットパターンは最上位1ビットが0となります。
  5. 誤り。ネットワークアドレスやブロードキャストアドレスを除外しなければならないので、255台とはなりません。
よっては、解答は 1 となります。

2018年12月5日水曜日

期待の反動。。

先日購入した二次試験対策本。


技術士第二次試験 合格する技術論文の書き方

ひと通り読んでみましたが・・・。
今後の対策方針を考える参考にはなったけれど、全体としては期待はずれな印象でした。
Amazonのレビューは概ね高評価なんですけどね。。

以下、辛口コメントになりますこと、ご了承ください。


まず、参考になった点

論文作成のポイントが理解できました。
問題文(出題者)の意図を汲み取り、それに沿った論文構成とすることが大事だということですね。

そして、実際に論文のコンテンツを書くには知識の強化が必要で、キーワード学習が重要とのこと。

試験本番までに300個以上のキーワード学習が必要らしい。。
うーん、そんな時間もパワーも無いのが率直な感覚なんですけどね。。。
そう言ってる時点でダメなのかも(汗)

とは言え、マークシート方式の試験ではうろ覚えの知識で対応できても、論文作成となると自分の言葉で説明できるようになるべきですよね。
そういう意味でキーワード学習の重要性は理解できたので、300個とまではいかないまでも、キーワード学習を進めたいなと思いました。


次にガッカリした点

表紙に「2019年度からの新試験制度に対応!」とババーン!と書いてあって、最も期待していたポイントでした。

しかし、肝心の内容は2019年度の試験の概要に関する記載があった以外、新試験制度に特化した内容は無かった認識です。。

現時点で一度も実施されていない新試験の対策について、どこまで踏み込んだ内容になるのか、確かに一抹の不安はあったけれど。。。
新試験制度の概要なんて日本技術士会のHPに掲載されてますからね。。。

著者のこれまでの指導経験・知見に基づき、「新試験制度がこう変わるから、こういう問題の出題が予想される。したがって、こういった対策を進めるべき」といった内容が欲しかったんだけどなぁ。。。


もう1つ期待していたのが「三分割展開法」なる必勝法。
しかし、僕の理解力が乏しいのか、結局よくわかりませんでした。。。

説明の中で、起承転結の話が出たり(え? 4分割??)、具体例(?)では箇条書きの項目が5つあったり(3の数字はいったいどこへ?!)、何をどのように三分割するのかサッパリ理解できなかったです。

具体例がもっと多く掲載されていれば、もう少し理解ができたかもしれないけれど。。。
もっと詳細な内容を知りたければセミナーを受講してね、ということか。。


以上、期待が高かった分、酷評してしまいましたが、キーワード学習の必要性を認識できたのは収穫でした。
その部分については参考にしつつ、自分なりの学習法を試行錯誤しながら確立していきたいと思います。。

2018年12月1日土曜日

[一次適性/基礎]製造物責任法(PL法)その2

作成:2018年12月01日
前回、PL法の要点を整理しました。
今回はいくつか過去問を見ていきたいと思います。

まずは基礎科目(設計・計画)から。
基礎科目では簡単な穴埋め問題が出題されています。

僕が把握しているだけでも、平成30年度、平成27年度、平成25年度、平成20年度と、かなりの頻出です。

今年(平成30年度)出題されたから、来年(平成31年度)は無いだろう…と打算的に考えても仕方ありません。基本問題なので押さえておきましょう。

【出典:平成30年度技術士第一次試験〔基礎科目〕I-1-2】
※この他、平成27年度、平成25年度、平成20年度で同様の問題が出題

製造物責任法は、( ア )の( イ )により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、( ウ )の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
製造物責任法において( ア )とは、製造又は加工された動産をいう。また、( イ )とは、当該製造物の特性、その通常予見される使用形態、その製造業者等が当該製造物を引き渡した時期その他の当該製造物に係る事情を考慮して、当該製造物が通常有すべき( エ )を欠いていることをいう。

実際は選択肢がありますが、省略しています。
二次試験の論文を見据え、選択肢がなくてもスラスラと答えられるようにしておきたいと思う今日この頃です。

解答: ア 製造物、イ 欠陥、ウ 被害者、エ 安全性


続いて適性科目から。
平成30年度の出題です。僕は見事に間違えました(汗)。

【出典:平成30年度技術士第一次試験〔適性科目〕II-9】

(問題文、選択肢省略)
次の記述のうち、不適切なものの数はどれか。
  1. 製造物責任法には,製品自体が有している特性上の欠陥のほかに,通常予見される使用形態での欠陥も含まれる。 このため製品メーカーは、メーカーが意図した正常使用条件と予見可能な誤使用における安全性の確保が必要である。
  2. 製造物責任法では,製造業者が引渡したときの科学又は技術に関する知見によっては,当該製造物に欠陥があることを認識できなかった場合でも製造物責任者として責任がある。
  3. 製造物の欠陥は,一般に製造業者や販売業者等の故意若しくは過失によって生じる。この法律が制定されたことによって,被害者はその故意若しくは過失を立証すれば,損害賠償を求めることができるようになり,被害者救済の道が広がった。
  4. 製造物責任法では,テレビを使っていたところ,突然発火し,家屋に多大な損害が及んだ場合,製品の購入から10年を過ぎても,被害者は欠陥の存在を証明ができれば,製造業者等へ損害の賠償を求めることができる。
  5. この法律は製造物に関するものであるから,製造業者がその責任を問われる。他の製造業者に製造を委託して自社の製品としている,いわゆるOEM製品とした業者も含まれる。しかし輸入業者は,この法律の対象外である。
  6. この法律でいう「欠陥」というのは,当該製造物に関するいろいろな事情(判断要素)を総合的に考慮して,製造物が通常有すべき安全性を欠いていることをいう。このため安全性にかかわらないような品質上の不具合は,この法律の賠償責任の根拠とされる欠陥には当たらない。

  1. 記載のとおり、正しいです
  2. PL法では、引き渡した時期における科学または技術に関する知見は、欠陥かどうかを判断する考慮対象となるため、記載は誤りです。
  3. PL法制定前は被害者が製造業者等の故意もしくは過失を立証する必要がありましたが、PL法により欠陥を証明するだけでOKとなりました。ということで、記載は誤りです。
  4. 製品の購入(引き渡し時)から10年を過ぎれば時効となり、PL法に基づく損害賠償請求はできなくなります。記載は誤りです。
  5. 輸入業者も含まれるので、記載は誤りです。一見引っかかりそうなりますが(僕だけ?)、注意しましょう。
  6. 記載のとおり、正しいです。

よって、不適切な記述の数は、2, 3, 4, 5の4個となります。

2018年11月30日金曜日

[一次適性/基礎]製造物責任法(PL法)

作成:2018年11月30日
製造物責任法(以下、PL法)とは、製造物の欠陥によって生命、身体または財産に損害を被った場合に、被害者は製造会社等に対して損害賠償を求めることができる法律です。

技術士第一次試験の適性科目で毎年のように出題されていますし、基礎科目(設計・計画)でも簡単な穴埋め問題が過去何度か出題されています。
PL法の要点を押さえることで、適性科目と基礎科目の両方の得点アップが見込めますね。

PL法でいう「欠陥」とは?


製造物が有している特性通常予見される使用形態、製造物を引き渡した時期等を考慮した場合、当該製造物が通常有すべき安全性を欠いていること欠陥といいます

欠陥であるかどうかは、上記のとおり「時期」も考慮の対象となります。したがって、製造業者が引き渡した時期における科学または技術に関する知見によって、当該製造物に欠陥があることが認識できなかった場合、欠陥とはなりません。

PL法に基づく損害賠償を受けるには?


被害者が、「製造物に欠陥が存在していたこと」「損害が発生したこと」「損害が製造物の欠陥により生じたこと」の3つを明らかにすることが原則であり、製造業者や販売業者等の故意または過失を立証する必要はありません

つまり、製造業者等は、製造物の欠陥によって損害を与えた場合、過失の有無にかかわらず賠償する責任がある、ということですね。

なお、PL法に基づき損害賠償を請求できる期間には制限(時効)があります。
具体的には、被害者が損害及び賠償義務者を知った時から3年、または製造物を引き渡したときから10年を過ぎると時効となります。

PL法における「製造物」とは?


製造または加工された動産」を製造物と定義されています。
なので、不動産は製造物ではありません

PL法における「製造業者等」とは?


「製造物を業として製造、加工した者」は当然対象となりますが、「製造物を輸入した者」も製造業者等に含まれることに注意が必要です。
また、いわゆるOEM製品の販売者も対象となり得ます


以上、PL法について整理してみました。
上記内容を押さえておけば、一次試験は大丈夫だと思います。

2018年11月20日火曜日

会長逮捕と公益通報と

某自動車会社の会長が金融商品取引法違反で逮捕された、というニュースが世間を賑わしていますね。
いやぁ、ビックリしました。
途方もない巨額な報酬をもらっておきながら虚偽の報告…ってどんだけセコいねん、とツッコミを入れたくなります。


さて、本件については某自動車会社もニュースリリースを発表していますが、数日前に「公益通報者保護法」に関する記事を投稿していたこともあり、以下の文言に目が止まりました。

某自動車株式会社は、内部通報を受けて、数カ月間にわたり、(中略)不正行為について内部調査を行ってまいりました。
【ニュースリリースより引用】

内部通報なので、通報者は事業者内部に通報したということになりますね。

ニュースリリースの文言どおり受け止めるならば、某自動車会社は通報・相談窓口を整備・運用しており、不利益な取扱いを行った者に対して懲戒処分その他適切な措置を講じたということで、公益通報者保護制度の観点では組織としてきちんと対応できているんじゃないかなぁ、と思ったり。

クーデターでは?という報道もあったりもしますが…。


以上、個人的にタイムリー(?)なニュースということで、取り上げてみました。
技術士試験でも事例として出題されるかもしれませんね。。

2018年11月17日土曜日

二次試験対策の本を買ってみた

一次試験の合格発表はまだ先で、自己採点では一応合格しているんだけど、ひょっとしてマークシートの記入でミスってないかしら…とモヤモヤしている状況ではありますが、そろそろ二次試験に目を向けてみようかなと思う今日この頃です。

というわけで書籍を購入してみました。


技術士第二次試験 合格する技術論文の書き方

2019年度(平成31年度)からの新試験制度に対応!

という言葉に惹かれたのが購入の決め手になったんだけど、まだ一度も実施されていない新制度での試験にどこまで対応しているのか、実際に受験するまでわからないよなーと思いつつ。

三分割展開法」というのも気になりますし、とりあえず読み進めていこうと思います!

2018年11月15日木曜日

[一次適性]公益通報者保護法

作成:2018年11月15日
法律全般がどうも苦手で敬遠しがちなのですが、技術士には高い倫理観が求められる以上、関連法律を理解することは避けられません。

今回は「公益通報者保護法」を取り上げます。
過去問を参照しつつ、自分なりに整理してみました。


公益通報とは、通報対象事実(犯罪行為や刑罰につながる行為)が発生、または発生し得る旨を、通報先に通報することを言います。いわゆる「内部告発」ですね。

通報先に応じて、内部通報事業者内部に通報)と外部通報行政機関企業外部に通報)に大別されます。

公益通報者保護法は、公益通報した通報者が、解雇その他の不利益な取扱を受けないようにする目的で2004年に制定されました。

なお、保護の対象となる通報者には公務員も含まれます

公務員が負うべき「守秘義務」と「公益通報」は一見矛盾しているように見えますが、消費者庁は下記見解を示しています。
公益通報の内容は秘密に値しない、ということですね。ふむふむ。

国家公務員法第100条第1項等に規定する「秘密」とは、非公知の事実であって、実質的にもそれを秘密として保護するに値すると認められるものと解されています。公益通報等の対象となる法令違反行為は、犯罪行為などの反社会性が明白な行為であり、秘密として保護するに値しないと考えられるため、通報をしても守秘義務に反しないと考えられます。


何でもかんでも通報されることを抑止するため、保護要件が定められています。

通報先によって保護要件は異なっていて、内部通報より外部通報の方が保護要件が厳しくなることは直感的にも理解できます。

外部通報の中でも、マスコミ等の企業外部(行政機関以外)に通報する場合は、以下の2つを満たすことが必要とのことです。

  1. 通報対象事実が生じ、又はまさに生じようとしていると信ずるに足りる相当の理由があること
  2. 次のいずれか1つに該当すること
  • 事業者内部又は行政機関に公益通報をすれば解雇その他不利益な取扱いを受けると信ずるに足りる相当の理由がある場合
  • 事業者内部に公益通報をすれば当該通報対象事実に係る証拠が隠滅され、偽造され、又は変造されるおそれがあると信ずるに足りる相当の理由がある場合
  • 労務提供先から事業者内部又は行政機関に公益通報をしないことを正当な理由がなくて要求された場合
  • 書面(紙文書以外に、電子メールなど電子媒体への表示も含まれます。)により事業者内部に公益通報をした日から二十日を経過しても、当該対象事実について、当該労務提供先等から調査を行う旨の通知がない場合又は当該労務提供先が正当な理由がなくて調査を行わない場合
  • 個人の生命又は身体に危害が発生し、又は発生する急迫した危険があると信ずるに足りる相当の理由がある場合

2018年11月14日水曜日

[一次専門]UML

作成:2018年11月14日
専門科目(情報工学)では、UMLに関する問題が頻出で、毎年のように出題されています。

UMLと言えば、僕は「OCUPファンダメンタル」という資格を持っています。

OCUPとは「OMG認定UML技術者試験プログラム」の略で、UMLに関する知識を評価・認定するものです。

10年近く前だったと思いますが、当時クラス図とかを使ってシステム設計をバリバリ(?)やっていて、これからはUMLの時代だ!と豪語したかどうかは忘れたけれど、勢いに乗ってOCUPファンダメンタルを受験したのでした。

OCUPのWebサイトはずーっと更新されていないようで、資格そのものが無くなってしまったのかなと思ったのですが、今も存続していて、さらに「OCUP2」にバージョンアップしているようです(詳細は不明ですが)。


話が脱線してしまいました(汗)。

技術士試験の話に戻すと、UML関連問題の1つとして、ダイアグラムの概要や定義の有無などを問うものがあります。

OCUPファンダメンタル保持者としては一瞬で正解すべき問題なのですが・・・、本番で見事に間違えてしまいました。

使わなくなった知識はどんどん忘れていく・・・と言い訳しても仕方ないですよね。
復習と反省を込めて、以下にまとめていきたいと思います。

【出典:平成30年度技術士第一次試験〔専門科目〕 III-18】

業務要件定義において業務フローをUML (Unified Modeling Language) 2.0以降を用いて記述する際に,並行処理,処理の同期,処理の分岐などを表現できる図として,最も適切なものはどれか。

① アクテイビティ図
② クラス図
③ コミュニケー ション図
④ シーケンス図
⑤ ユ ースケ ース図

解答は①のアクティビティ図です。
アクティビティ図は、UML版フローチャートと捉えれば良いと思います。

ちなみに僕は本番で①と③で悩んだ末、③と答えてしまいました。
2択で悩んだ問題は大抵間違っている気がするなぁ(汗)。

ところで、④のシーケンス図も並行処理、処理同期、条件分岐を表現できるので、④も正解なんじゃないの? 日本技術士会に申告した方がいいんじゃないの?と一瞬思ってしまいました。

が、問題文の冒頭に「業務要件定義において業務フロー」を記述する場合、とあります。
ここがポイントです。

アクティビティ図は業務フローも記載できる一方で、シーケンス図はオブジェクト間のメッセージのやり取りを時系列に表現するものであり、要件定義ではなくシステム設計で用いられるダイアグラムです。

ということで、① アクティビティ図 が正解となります。
こうやって振り返ると、なかなかの良問だったんだなぁと思います。


なお、UMLについては「IT専科」というサイトに大変わかりやすくまとめられていて、各ダイアグラムの概要を把握するのにオススメです。

2018年11月12日月曜日

[一次適性]技術士CPD

作成:2018年11月12日
平成30年度の適性科目で、「技術士CPDガイドライン第3版」の穴埋め問題が出題されました。

【出典:平成30年度技術士第一次試験〔適性科目〕II-3(一部抜粋)】

[ ア ]は,技術士個人の[ イ ]としての業務に関して有する知識及び技術の水準を 向上させ,資質の向上に資するものである。

[ア]の選択肢として「継続学習」と「継続研鑽」がありました。

どちらもあり得る・・・と悩んだ末、「継続学習」を選択して見事に撃沈したのは僕です(苦笑)。


技術士CPDガイドライン第3版の用語定義によると、

CPD は、Continuing Professional Developmentの略で、継続研鑚、継続学習、継続教育、自己研鑚などを意味する。本ガイドラインでは CPDの訳語として「継続研鑽」を用いた。

とあるので、「継続研鑽」を選択すべきでした。

そもそも、当ガイドラインの表紙に

「技術士CPD(継続研鑽)ガイドライン」

と、継続研鑽ってババーンと書いてあるじゃないッスか!
CPDガイドラインを全くチェックしていなかったことがモロバレですね(汗)。


ちなみに、過去問を見ていて気づいたのですが、

平成29年:技術士CPDガイドライン 第3版 制定
平成30年度 穴埋め問題出題

平成26年:技術士CPDガイドライン 第2版 制定
平成27年度 穴埋め問題出題

となっていて、ガイドラインが制定された翌年度の試験で、穴埋め問題が出題されています(第1版を除く)。

第4版制定時もこの法則が成り立つのかどうか、今から楽しみです(笑)。

いずれにせよ、技術士試験を目指す方はCPDガイドラインを事前に一読しておくことをオススメします。

2018年11月9日金曜日

[一次基礎]単純な計算問題を見極める

作成:2018年11月09日
一次試験の基礎科目(解析)において、見慣れない数式に出くわして面食らうことがあります。

が、冷静になって問題をよく見ると、単純な計算問題に帰着できるものがあります。

例えば、以下の問題。

【出典:平成23年度技術士第一次試験[基礎科目]I-3-5】

3次元直交座標系(x,y,z)(x,y,z)におけるベクトル

V=(Vx,Vy,Vz)=(sin(x+y+z),cos(x+y+z),z)V=(Vx,Vy,Vz)=(sin(x+y+z),cos(x+y+z),z)

(2π,0,0)(2π,0,0)での発散divV=Vxx+Vyy+VzzdivV=Vxx+Vyy+Vzzの値はどれか。

① 2  ② 1  ③ 0  ④ -1  ⑤ -2

「発散って何?」、「divって???」と慌ててはいけません(笑)。

問題文を見ると

divV=Vxx+Vyy+VzzdivV=Vxx+Vyy+Vzz

と、定義が記載されているので、このとおりに計算すれば良いだけです。

Vxx=cos(x+y+z)Vxx=cos(x+y+z)

Vyy=sin(x+y+z)Vyy=sin(x+y+z)

Vzz=1Vzz=1

となるので、

divV=cos(x+y+z)sin(x+y+z)+1divV=cos(x+y+z)sin(x+y+z)+1

よって、(2π,0,0)(2π,0,0)での発散は

divV=cos(2π)sin(2π)+1=2divV=cos(2π)sin(2π)+1=2

以上より、解答は①となります。

この類の問題はラッキー問題として、確実に正解をゲットしましょう。

2018年11月6日火曜日

[一次専門]TCPのデータ転送量

作成:2018年11月06日
更新:2018年11月13日
前回の投稿で

確認応答(ACK)なしに一度で送信可能な最大のデータ量をウィンドウサイズと言います。

と書きました。

このウィンドウサイズに関連して、技術士一次試験ではデータ転送量の上限値を求める問題も出題されています。

【出典:平成28年度技術士第一次試験〔専門科目〕III-33】
【出典:平成24年度技術士第一次試験〔専門科目〕IV-19】

2点間でTCPを用いてデータを転送する。2Gbpsの帯域をもつ通信回線において往復の遅延が500マイクロ秒,TCPのウィンドウサイズを50kバイトとするとき,1秒当たりのデータ転送量の上限値に最も近い値はどれか。

① 20Mバイト
② 50Mバイト
③ 100Mバイト
④ 200Mバイト
⑤ 400Mバイト

問われているのはデータ転送量の上限値なので、最も転送効率が良いケースを考えます。

ここで、「ウィンドウサイズ」と「1回の送信あたりのデータ転送量」は必ずしも一致しないことは注意が必要です。

言い換えると、1回の送信でウィンドウサイズと同じデータ量を送信する場合もあれば、複数回に分割して送信する場合(合計値がウィンドウサイズと同じ)もあるということです。

それでは、1回で送信する場合と、複数回に分割して送信する場合のどちらが転送効率が良いでしょうか。

問題文に着目すると「往復の遅延」とあります。
送信するたびに送受信間のやり取りで遅延が発生するということですね。

つまり、送信回数が少ないほど遅延が小さくなるので、1回の送信でウィンドウサイズと同じデータ量を転送するのが最も転送効率が良いと言えます。


前置きが長くなりましたが、問題文に戻ると

「1回の送信(往復の遅延0.5マイクロ秒)で、ウィンドウサイズと同じデータ量(50kバイト)を転送する」

場合にデータ転送量が上限値となるので、1秒当たりの転送量は

50(kバイト)/0.5(マイクロ秒)
=50,000(バイト)/0.0005(秒)
=100,000,000(バイト/秒)
=100M(バイト/秒)

よって、答えは③となります。

2018年11月3日土曜日

[一次専門]TCPヘッダ

作成:2018年11月03日
技術士第一次試験(情報工学)では、通信プロトコルに関する問題もチラホラ出題されます。中でもTCPに関する問題が頻出です。

TCPヘッダのフォーマットは以下のとおりです(RFC793より引用)。

普段からパケット解析をバリバリやってる人はともかく、TCPヘッダの各フィールドの詳細まで覚えるのはしんどいですよね。

技術士一次試験対策の観点では、上記ヘッダフォーマットの横幅が32ビットで、だいたいこんなフィールドがあるんだなぁ程度を理解した上で、「3ウェイハンドシェイク」や「フロー制御」の概要を理解しておけば十分だと思います。

TCPパケットに関する問題は、平成30年度、平成26年度、および平成16年度で出題されています。
年度によっては適切なものを選んだり、不適切なものを選んだりといった違いがありますが、選択肢で問われている内容はほぼ同じです。

そこで、過去3年分の過去問をマージして、一問一答形式にしてみました。

【平成30年度、平成26年度、平成16年度の技術士第一次試験問題を基に作成】

IPv4のTCPパケットに関する次の記述のうち、正しいものは○、間違っているものは×を答えよ。

  1. TCPヘッダにはチェックサムフィールドがない
  2. TCPヘッダにはパケット長やデータ長を表すフィールドが存在する
  3. TCPヘッダのSYNビットは、3ウェイハンドシェイクにおける最初のパケットでは0になっている
  4. TCPヘッダのウィンドウの値を0に設定すると、送信側は送信を中断し、次に0以外の値が返されるまで待機する。
  5. TCPヘッダは送信ポート番号フィールドと受信ポート番号フィールドを含み、それぞれ32ビット長である。
  6. TCPパケットのデータフィールドは、IPパケットのヘッダ内容を含む

上のTCPヘッダフォーマットが頭に入っていれば、1,2,5,6はすぐにわかりますね。
1,2,5,6全て誤りです。

3については、3ウェイハンドシェイクの流れを理解しておく必要があります。
ざっくり書くと

① 通信要求側 → 通信相手: SYN
② 通信相手 → 通信要求側: SYN ACK
③ 通信要求側 → 通信相手: ACK (コネクション成立)

という流れとなります。

通信要求側が最初にSYNパケットを投げる際、SYNパケットであることを示すためTCPヘッダのSYNビットは1となるので、問題文の記述は誤りです。

4について。確認応答(ACK)なしに一度で送信可能な最大のデータ量をウィンドウサイズと言います
ウィンドウサイズの値が0の場合、これ以上受信できないことを表しており、送信側は送信を中断します。
したがって、問題文の記述は正しいです。


解答:
1. ×  2.×  3.×  4.○  5.×  6.×

2018年10月31日水曜日

[一次適性]知的財産権

作成:2018年10月31日
更新:2018年11月03日

技術者たるもの知的財産を理解すべし。

ドラマ「下町ロケット」でも特許のクロスライセンスの話がありましたよね。
技術で飯を食っていくためには、特許に代表される知的財産が何たるかを理解しておくことが重要です。

個人的には「特許」と聞くと、年間何件出願みたいなノルマ的な印象が強く、あまり良いイメージがなかったりしますが。。

 

さて、知的財産の定義については「知的財産基本法」で規定されています。

第二条 この法律で「知的財産」とは、発明、考案、植物の新品種、意匠、著作物その他の人間の創造的活動により生み出されるもの(発見又は解明がされた自然の法則又は現象であって、産業上の利用可能性があるものを含む。)、商標、商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報をいう。
2 この法律で「知的財産権」とは、特許権、実用新案権、育成者権、意匠権、著作権、商標権その他の知的財産に関して法令により定められた権利又は法律上保護される利益に係る権利をいう。

 

知的財産≒特許のようなイメージを持つかもしれませんが、他にもいろいろ定義されていることがわかります。

馴染みのない僕としては「植物の新品種」が知的財産として明記されているのは新鮮でしたし、他にも営業秘密も知的財産であることは把握しておく必要があると思います。

 

技術士第一次試験では、知的財産権に関する問題が平成30年度と平成22年度で同一の問題が出題されています。

【出典:平成30年度技術士第一次試験〔適性科目〕II-6】
【出典:平成29年度技術士第一次試験〔適性科目〕II-7】

ものづくりに携わる技術者にとって,知的財産を理解することは非常に大事なことである。知的財産の特徴の1つとして,「もの」とは異なり「財産的価値を有する情報」であることが挙げられる。情報は,容易に模倣されるという特質を持っており,しかも利用されることにより消費されるということがないため,多くの者が同時に利用することができる。こうしたことから知的財産権制度は,創作者の権利を保護するため,元来自由利用できる情報を,社会が必要とする限度で制限する制度ということができる。

次に示す(ア)~(ケ)のうち, 知的財産権に含まれないものの数はどれか。

(ア)特許権(「発明」を保護)
(イ)実用新案権(物品の形状等の考案を保護)
(ウ)意匠権(物品のデザインを保護)
(エ)著作権(文芸, 学術, 美術, 音楽, プログラム等の精神的作品を保護)
(オ)回路配置利用権(半導体集積回路の回路配置の利用を保護)
(力)育成者権(植物の新品種を保護)
(キ)営業秘密(ノウハウや顧客リストの盗用など不正競争行為を規制)
(ク)商標権(商品・サービスに使用するマークを保護)
(ケ)商号(商号を保護)

 

「知的財産権に含まれないものの数」が問われています。

最初に引用した知的財産基本法に基づけば、特許権、実用新案権、意匠権、著作権、育成者権、営業秘密、商標権、商号は知的財産権であることがわかります。

残るは「回路配置利用権」。

知的財産基本法には明記されていませんが、回路配置利用権は半導体回路配置保護法で保護される知的財産権の一種です。

したがって、(ア)〜(ケ)の全てが知的財産権であり、含まれないものの数はゼロとなります。

知的財産の種類については、下記サイトでわかりやすくまとめられていたので参照してみてください。

知的財産権について(特許庁HP)

 

ちなみに、平成29年度も同じ問題文で出題されていますが、問われている内容が若干異なり、選択肢が上記問題の部分集合となっています。

【出典:平成29年度技術士第一次試験〔適性科目〕II-10(問題文省略)】

次の(ア)~(オ)のうち, 知的財産権に含まれるものを○, 含まれないものを×として,最も適切な組合せはどれか。

(ア)特許権(発明の保護)
(イ)実用新案権(物品の形状等の考案の保護)
(ウ)意匠権(物品のデザインの保護)
(エ)著作権(文芸, 学術等の作品の保護)
(オ)営業秘密(ノウハウや顧客リストの盗用など不正競争行為の規制)

こっちは簡単ですね!

2018年10月28日日曜日

[一次基礎]両性元素

作成:2018年10月28日
酸とも塩基とも反応する元素のことを両性元素といいます。

代表的な両性元素は、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、鉛(Pb)の4つです。

高校の化学で

「ああすんなり溶ける両性元素」

と覚えていたことを記憶の奥底から引っ張り出した時、なんだか脳みそから煙が出てくるような感覚を覚えました。

そりゃまぁ20年以上前の記憶ですからね。
煙が出てくるのも無理はありません(笑)。
技術士の勉強をしていると、煙を吹き出す機会が多いこと多いこと。
これはボケ防止に良いかも?

あ、話がそれてしまいました。


ちなみに、「ああすんなり」というのは

: アルミニウムの「あ」
: 亜鉛の「あ」
すん: スズの元素記号「Sn」より
なり: 鉛(なまり)より

だったと思います。

最初に書いたとおり、両性元素は酸とも塩基とも反応します。
同様に、両性元素の酸化物も水酸化物についても、酸とも塩基とも反応します

ここまで整理したところで、過去問を見てみましょう。

【出典:平成29年度技術士第一次試験〔基礎科目〕I-4-1】

ある金属イオン水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を添加すると沈殿物が生じ、さらに水酸化ナトリウム水溶液を添加すると溶解した。この金属イオン種として、最も適切なものはどれか。

① Ag+イオン
② Fe3+イオン
③ Mg2+イオン
④ Al3+イオン
⑤ Cu2+イオン


水酸化ナトリウム水溶液を添加することで生じた沈殿物は水酸化物であり、さらにこの水酸化物が水酸化ナトリウム水溶液と反応して溶解したと考えると、

・塩基と反応(水酸化物が沈殿)
・水酸化物が塩基と反応(溶解)

ということで、両性元素を選択すれば良いことになります。

ここで活躍するのが「ああすんなり」!

当てはまる選択肢は・・・④のアルミニウムイオンですね。

2018年10月27日土曜日

一次試験の振り返り(専門科目編)

専門科目は、『当該技術部門に係る基礎知識及び専門知識を問う問題』が35問出題され、そのうち25問を選択解答します。

50%以上の正解で合格となり、これは一次試験の他の科目と同様です。

対策は、こちらも過去問数年分に取り組みました。

専門科目の範囲ですが、情報工学部門の場合
  • コンピュータ科学
  • コンピュータ工学
  • ソフトウェア工学
  • 情報システム・データ工学
  • 情報ネットワーク
となっています。

これだけ見ると漠然とした印象を受けますが、個人的感覚で言うと、情報処理技術者試験の午前の知識が有効でした。

実際、平成31年度から、高度情報処理技術者や情報処理安全確保支援士の合格者は、専門科目が免除されるとのことです。
そういう意味でも両試験の親和性が高いんだろうなと思います。

自己採点結果は、25問中20問正解でした。

間違えた問題を確認すると、自分の業務領域に近く、これは間違ったらアカンやろ~と思わずツッコミを入れたくなる問題があって、なんだか情けない気持ちになってしまいました。。
間違った問題はきちんと振り返り、知識として定着させないとですね。

2018年10月25日木曜日

一次試験の振り返り(適性科目編)

適性科目は、『技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性』が問われ、15問全てに解答し、50%以上の正解が合格条件となります。

対策としては数年分の過去問を解いただけ。
特に勉強しなくても、だいたい7〜8割程度得点できていたので、まぁ大丈夫だろうと高をくくっていました。

が、この考えは甘かったです(汗)。ごめんなさい。

本番では情けないことに間違いまくり、自己採点結果は15問中8問正解で、あと1問間違いで不合格になるところでした。。

しかも、不適切な出題が1問あり、受験者全員が正解になる幸運付き。
これが無ければ、マジで駄目だったかも・・・。

過去問で間違えた箇所や弱点をきちんと補強しておけば、少なくとも2, 3問は正解を上乗せできたように思います。
7~8割解けたからと甘く考えず、振り返りの大切さを痛感させられました。

中学受験を控える息子に対し

「テストの振り返りをちゃんとやれ!」

と偉そうに言っておきながら、見事なブーメラン(苦笑)。
父親の威厳ガタ落ちっす。

さらに情けないのは、知的財産に関する問題も間違ってしまったこと。
知的財産検定2級(現・知的財産管理技能検定)を持っていると言うのに・・・。


以上、反省ばかりですが、間違った問題を中心にきちんと振り返りをして、技術者としての品格(?)を高めていきたいと思います。。

2018年10月23日火曜日

一次試験の振り返り(基礎科目編)

今回の受験にあたり、対策に最も時間を費やしたのは基礎科目でした。

基礎科目は、下記5つの分野から出題されます。
範囲は広いです。

1群 設計・計画
2群 情報・論理
3群 解析
4群 材料・化学・バイオ
5群 環境・エネルギー・技術

各分野から6問出題され(全30問)、それぞれ3問を選択解答し、トータル解答数は15問となります。

合格条件は「正答率50%以上」なので、8問以上正解すればクリアです。

つまり、30問中8問だけ解ければ良い・・・。
そう考えると出題分野は広いけれど、何とかなりそうだと思いませんか?


僕の場合、専門が情報系なので、「設計・計画」や「情報・論理」で確実に得点を稼ぎ(できれば満点を取る!)、他分野でチョロチョロ正解し、トータルで50%以上を目指す戦略を取ることにしました。


ところが、勉強開始当初、他分野はかなり厳しい状況。。
特に「材料・化学・バイオ」がヤバい。

『ヌクレオチド間のホスホジエステル結合が云々・・・』

全く理解できません・・・と言うか、日本語として認識できない。。。


正直お手上げ状態だったけれど、過去問を何年分か解いているうちに、各分野において特徴的な頻出問題があることがわかってきました。

例えば、「設計・計画」だと信頼度計算問題、「解析」だとフックの法則などなど。。。

中には過去と全く同じ問題が出題されることも。。

このような頻出問題に的を絞り、足りない知識は書籍やWebで補強しながら過去問対策を行いました。
このあたりのノウハウについては、知識整理や自己研鑽のため、今後紹介できたらいいな…と考えています。

自己採点結果は、15問中14問正解。
確実に点を取るべき「設計・計画」で1問落としてしまったのは、ここだけの話。。

2018年10月21日日曜日

二次試験、受かる気がしない…

技術士になるためには二次試験の合格が必要です。

一次試験の合格発表はまだ先の話だけれど、ここは先手必勝、択一式の過去問に着手してみるか〜。
 ↓
ん、そう言えば平成31年度から試験内容が変わるんだっけ?
まずは変更内容をチェックしないとね。
 ↓
え?! 平成31年度から択一式の必須科目が記述式に変更???
択一式の過去問やる意味ないやん。。
 ↓
仕方がないので、選択科目の過去問でも見てみるか。
記述式ってどんな感じかな?
 ↓
【平成30年度 情報工学部門(コンピュータ工学)より抜粋】
自然災害の早期警戒システムに必要な技術要素と課題を複数挙げ、多様な観点から検討せよ
 ↓
・・・・・。
(記述式じゃなくて論述式やんけ。。。)
 ↓
記述式と言えば、情報処理試験の午後Iみたいな形式を勝手にイメージしていたけれど、論文を書けってことだよな。。
これはアカンやつや。。。


…というのが、最新の心境です(苦笑)。
一次試験のように過去問を解きまくる作戦は通じなさそうですね。
さて、どうしたものか。。。

2018年10月17日水曜日

技術士試験挑戦のきっかけ

技術士という資格の存在を知ったのは、5〜6年ほど前だったでしょうか。
会社に掲示されていたポスターを見たのが最初だったと記憶しています。

2018年10月現在、Wikipediaで「技術士」を引くと
科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある最高位の国家資格
といった記載があります。
当時の僕もWikipediaだったか他の情報源だったか定かではないけれど、上記と似たような言葉を目にして、一瞬心を躍らされたと思います。資格を取得することは元々好きでしたし。
とは言え、特にアクションを起こすこともなく、日常の中に埋もれてしまってました。


それから時は流れて2018年。

40代に突入し、「退職後の生活」について妻と話をする機会が増えてきました。
先のことをあまり深く考えない面倒くさがり屋の僕に対し、老後の生活資金に危機感を覚える妻。
そんな相容れない妻との激論(?)の最中、ふと「技術士」が頭をよぎりました。

医師や弁護士のような独占業務はないことは重々理解していますが、技術士取得により自分自身に箔を付けることができ、今後のキャリアの可能性が拡がるんではなかろうか、そして充実した老後に繋がるんではなかろうか…と思ったわけです。安易ですよね。


あと、息子が来年2月に中学受験することもきっかけの1つになっているかな。

「勉強しろー」と発破をかけるだけでなく、父親自身も(試験の種類は違うけれど)試験に合格する姿を見せることで、「親の背中を見て子が育つ」的な効果を期待したりなんかして。うーん、こっちも安易かなー。


そんなこんなで甚だ安易な理由ではありますが、技術士試験への挑戦を決意したのでした。

2018年10月15日月曜日

【速報】第一次試験自己採点結果

本日、日本技術士会のHPで第一次試験の正答が公開されていたので、自己採点しました。
  1. 基礎科目: 15問中14問正解(93.3%)
  2. 適性科目: 15問中8問正解(53.3%)
  3. 専門科目: 25問中20問正解(80.0%)
適性科目、手応え的にも微妙だったのですが、ギリギリ50%超えでした(汗)。

2018年10月10日水曜日

ブログ始めました

はじめまして。totoyaといいます。

ひょんなことから技術士試験にチャレンジしたいと思い立ち、2018年10月7日に技術士第一次試験(情報工学部門)を受験しました。

勉強にあたり、技術士試験の問題集を購入して取り組んだのですが、解説が頭に全然入ってきませんでした。。
解説を見ても、例えば「公式○○により答えは△△」といった感じで、公式がいきなりババーン!って感じなんですよね。

若ければ公式の丸暗記も可能かもしれないけれど、アラフォーの脳みそにはしんどい。
もう少し公式に関する背景情報と言うか、考え方的なものがあると理解しやすい(覚えやすい)のに。
参考書も買ってみたのですが、やはり公式の羅列ばかりで読むのを断念。

そういうわけで、勉強になかなか苦労させられました。
まぁ、自分の知識が絶対的に不足しているのが根本原因なんですけどね。。

このブログでは、技術士試験で学習したポイントを頭の整理も兼ねてまとめていきたいと思っています。
また、僕と同じ苦しみ(?)を感じている方にとって、このブログが少しでも参考になれば幸いです。

よろしくお願いします。