作成:2018年11月09日
一次試験の基礎科目(解析)において、見慣れない数式に出くわして面食らうことがあります。が、冷静になって問題をよく見ると、単純な計算問題に帰着できるものがあります。
例えば、以下の問題。
【出典:平成23年度技術士第一次試験[基礎科目]I-3-5】
3次元直交座標系(x,y,z)(x,y,z)におけるベクトル
V=(Vx,Vy,Vz)=(sin(x+y+z),cos(x+y+z),z)V=(Vx,Vy,Vz)=(sin(x+y+z),cos(x+y+z),z)
の(2π,0,0)(2π,0,0)での発散divV=∂Vx∂x+∂Vy∂y+∂Vz∂zdivV=∂Vx∂x+∂Vy∂y+∂Vz∂zの値はどれか。
① 2 ② 1 ③ 0 ④ -1 ⑤ -2
3次元直交座標系(x,y,z)(x,y,z)におけるベクトル
V=(Vx,Vy,Vz)=(sin(x+y+z),cos(x+y+z),z)V=(Vx,Vy,Vz)=(sin(x+y+z),cos(x+y+z),z)
の(2π,0,0)(2π,0,0)での発散divV=∂Vx∂x+∂Vy∂y+∂Vz∂zdivV=∂Vx∂x+∂Vy∂y+∂Vz∂zの値はどれか。
① 2 ② 1 ③ 0 ④ -1 ⑤ -2
「発散って何?」、「divって???」と慌ててはいけません(笑)。
問題文を見ると
divV=∂Vx∂x+∂Vy∂y+∂Vz∂zdivV=∂Vx∂x+∂Vy∂y+∂Vz∂z
と、定義が記載されているので、このとおりに計算すれば良いだけです。
∂Vx∂x=cos(x+y+z)∂Vx∂x=cos(x+y+z)
∂Vy∂y=−sin(x+y+z)∂Vy∂y=−sin(x+y+z)
∂Vz∂z=1∂Vz∂z=1
となるので、
divV=cos(x+y+z)−sin(x+y+z)+1divV=cos(x+y+z)−sin(x+y+z)+1
よって、(2π,0,0)(2π,0,0)での発散は
divV=cos(2π)−sin(2π)+1=2
以上より、解答は①となります。
この類の問題はラッキー問題として、確実に正解をゲットしましょう。
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